ラカントって実際はどうなんだろう?体に悪いの?太るの?実際はどうなのかを詳しく知りたい…。
今回はこんな疑問や悩みを解決します。
結論からいうと、ラカントが体に悪い事実はありません。
では、なぜこのように言えるのか。その理由や根拠について以下から解説してきます。
- 血糖値・糖質・糖類について
- ラカントについて
- まとめ
また、今回はラカントでも有名な「SARAYAのラカントS」を元にラカントについて解説していきます。
血糖値・糖質・糖類について
ラカントが体に悪いのか・太るのか?を理解するには、まず「血糖値・糖質・糖類」について知る必要があります。
血糖値の上がり下がりは肥満の原因
食事のときは野菜や汁物から飲むようにした方が良い。ご飯は最後に食べた方が良い。
最近はこの言葉をよく耳にするかと思います。
なぜこのようにするのかの答えは「血糖値を上げない」ようにするためです。
ではなぜ血糖値を上げないようにするべきなのか?
それは血糖値の上がり下がりが肥満を招くからです。
食事で糖質を摂取すると、血糖値が上昇します。
その上昇を抑えるために膵臓から「インスリン」が分泌されます。
そしてこの「インスリン」には、血中の糖分を脂肪に変換して体内に溜め込む働きを持っています。
急激に血糖値が上昇すると「インスリン」も大量に分泌されるため、脂肪が溜め込まれやすくなります。
乾いたスポンジに水を垂らすと一気に吸い込むのと同じように、空腹時に糖質を取り込むと一気に吸収されます。
これを防ぐために、糖質が少ない野菜や汁物から摂取して、一気に血糖値を上げないようにしているわけです。
糖質と糖類の違いについて
次に「糖質」と「糖類」について説明します。
よくCMや食品のパッケージに「糖質ゼロ!」や「糖類ゼロ!」と記載されているのを見かけますよね。
同じ「糖」ではありますが、「(糖)質」と「(糖)類」では特徴が変わります。
結論からいうと、以下のようになります。
糖質:体や脳のエネルギー源となる栄養素。
糖類:糖質と同様に体や脳のエネルギー源となるが、血糖値を上げる要因となる。
糖質とは
糖質とは、体や脳のエネルギー源となる重要な栄養素です。
糖質制限というダイエット方法があるように、糖質の過剰摂取はインスリンを大量に分泌させる要因となり、肥満を招くことになります。
エネルギーとして消費されず、中性脂肪として体内に蓄えられてきます。
しかし、我々のいわばガソリンの役目を果たす糖質をカットしすぎると体に悪影響を及ぼします。
そのため、自分の体型に見合った量の糖質を適切に摂取することが重要になります。
糖質ゼロとは
糖質ゼロは、糖類や砂糖、ブドウ糖がほぼ含まれていないということになります。
(ほぼと書くのは、食品100gあたりに含まれる糖質が0.5g未満であれば、糖質ゼロと記載できるためです。
つまり、必ずしも糖質がゼロという訳ではありません。)
でも、糖質ゼロのジュースとかあるし、あれは甘く感じるよなぁ….。
それは、人工甘味料や天然甘味料が配合されているからです。
人工甘味料の代表格としては、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムKなどが挙げられます。
糖類とは
糖類とは、糖質と同様に体や脳のエネルギー源となりますが、血糖値を上げる要因にもなります。
糖類は糖質に含まれているため、厳密にいうと糖類は糖質になります。
ややこしく誤解を招きがちな糖類ですが、「単糖類、二糖類」と呼ばれるものがこれに該当します。
単糖類や二糖類を話に持ち出すとさらにややこしくなるため、今回は「糖質」と「糖類」のみで説明します。
糖類ゼロとは
糖類ゼロとは、血糖値を上げる要因のものがほぼ含まれていないということです。
(こちらも糖ゼロの表記と同じ扱いになります。)
ブドウ糖や砂糖が含まれない代わりに、キシリトールなどの甘味料が使用されている場合があります。
また、糖類に分類されない糖アルコールなどが配合されている場合もあります。
これは体内で吸収されにくいため、血糖値が上昇しづらい傾向にあります。
ただ、糖類ゼロ=糖質ゼロでも、カロリーゼロなわけでもないので、注意が必要です。
[体に悪い?] ラカントについて
それでは、今回の本命であるラカントについて説明します。
ちなみに、ラカントは上記の画像のような白色の角砂糖ではなく、サラサラとした茶色になります。
ラカントについて
今回はラカントの中でも有名な「SARAYAのラカントS」を元に説明していきます。
ラカントは「羅漢果(ラカンカ)」と「エリスリトール」の天然素材から作られています。
ラカントSでは、羅漢果の高純度エキスとエリスリトールを混ぜ合わせ、砂糖の甘味に近づけるように製造されています。
砂糖と同等の甘さを持つため、砂糖の代用時にg数を気にすることなく使用できます。(砂糖10gならラカントも10g)
また、熱に強いため加熱したときでも甘味が損なわれることはありません。
羅漢果(ラカンカ)について
羅漢果とは、中国原産のウリ科の植物です。
砂糖の約300倍の甘さをもっていることから主に天然の甘味料として使用されていますが、同時に優れた栄養も含まれているため、咳止めや胃腸機能を促進するために生薬としても利用されています。
生産するには特定の条件が必要なことから、中国の桂林(ケイリン)のみで作られており、希少性から生のままでの輸出は禁止されているため、日本に輸入してくるものはエキスとして加工されたものや乾燥した果実のみに限られています。
また、小腸で吸収されて体で使われることが無い成分のため、カロリーはゼロという特徴もあります。
引用元:KAWASHIMAYA
世界の中で中国の桂林のみでしか作られないという貴重な植物なんですね。
エリスリトールについて
エリスリトールは、キノコや果物、ワインやしょうゆ、みそなどの発酵食品に含まれる糖アルコール[※1]に分類される天然の甘味料です。
引用元:わかさの秘密
エリスリトールは、経口で摂取すると、大半が小腸で吸収され血中に移動しますが、血中で代謝[※2]されることはありません。経口摂取したエリスリトールの90%以上は尿に排出されます。そのため、日本では、カロリーゼロの天然の甘味料として知られており、血糖値の気になる方の食事にも使用されています。
このように、エリスリトールは甘いのにも関わらず、血糖値の上昇がほぼ無いという魅力的な甘味料です。
つまり、ラカントは血糖値の上がり下がりが激しくない=ラカントが直接肥満の原因にはならない。ことになります。
ラカント自体は肥満の原因にはなりませんが、ラカントを使用したケーキや料理などの食べ過ぎによって肥満に繋がる可能性はあります。
[まとめ] ラカントを徹底解説!
これまでのラカントの情報を見る限り、「ラカント食べたい放題じゃん!」と思うかもしれません。
確かに、通常の砂糖と比べて血糖値の上下を気にする必要はあまりないかもしれません。
しかし、ラカントの大量摂取が日常的になると、ラカントの甘さに慣れてしまいます。
ラカントSは通常の砂糖の甘さに近づけた配合をしていますが、ラカントは砂糖よりも甘く感じます。
全ての砂糖がラカントに代用されている訳ではなく、自分で料理を作るとき以外はあまりお目にかからない物になります。
そのため、チョコレートやケーキ、お菓子などには白砂糖が使用されていることが殆どです。
どんな食べ物もそうですが、大量摂取は控えて砂糖の代用品として適量を摂取するのが一番良さそうですね。
それでは、以下が本記事のまとめになります。
- ラカントが体に悪いという事実はない
- 血糖値の上下が激しくならない
- 羅漢果は貴重な植物
- エリスリトールはカロリーゼロで血糖値が上昇しにくい
- 過剰摂取はあまり良くない
普段の料理やお菓子作りに、白砂糖を使うのがちょっと…という方や血糖値が気になる方におすすめです。
甘さは砂糖よりも甘いので、満足感は十分にあります。料理やお菓子作りに使ってみてはいかがでしょうか。
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